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と、表には出ないが、最後には必ず名前が出てよく注意された。K君もおこられまいと努力しているが成果なく、逆におこられないと不安のような態度でした。子供とは思えない屁理屈で口答えした。行動と話す事が反対でよくおこられた。というよりおこる方が疲れた気もする五年間だった。
人間は二回誕生するという。一回目は生まれた時、二回目は自我にめざめる思春期の時。幼い時は両親の云う通りに生活や行動し、やがて思春期となり、自我にめざめ、親離れして、自分の世界をつくりはじめ、社会やものごとに対して批判の目を向けるようになってくる。この時期は精神的に不安状態となり、多くの悩みやつまずきに出合う時。K君も我が家の環境に慣れはじめ、何事もなく中学校無事卒業を望んでいました。
中学校になってからは、学校嫌いではないが学業が不振でした。いくらか勉強するようさとしたら、一時向上したこともあったが、勉強、勉強と云わなくても勉強すると約束した。これが間違いでした。以後はまったく勉強せず、高校進学せず中学出たら働くという。でも努力して進学するよう勧めた。

 

 

 

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